日本舌側矯正歯科学会
Japan Lingual Orthodontic Association

greeting

ご挨拶

理事長からのご挨拶

【理事長 吉田 哲也】

日本舌側矯正歯科学会は1998年に設立され36年目を迎えるに至っており、現在会員数も670名を超え益々発展しています。
昨今、矯正治療においてアライナー矯正治療のニーズは高まっていますがマウスピース矯正治療の利点は多々あると思います。しかし、まだまだ限界があり、マルチブラケット矯正治療のニーズが無くなることはないと思います。マルチブラケットによる診断、治療ができるようになって初めてマウスピース矯正治療が行えるようになると思います。どちらの矯正治療法も利点欠点はあり、お互いの特徴を把握し、患者のためにより良い治療を提供していくことが大事であると考えます。マルチブラケット治療法の中でも審美性の高いリンガル矯正治療法は重要です。我々日本舌側矯正歯科学会は難しいとされていたリンガル矯正治療法の治療結果のクオリティーの向上に努めてきました。諸先生方の努力によって今ではラビアル矯正治療と遜色ない治療結果が得られるようになってきました。
しかしながらこれからリンガル矯正治療を始める先生、さらなる技術向上を目指す先生に学びの場が少ないという課題があります。私たちの学会は学術大会や学会誌を通じての情報共有や情報交換、ベーシックタイポドントコースなどの学びの場を提供しています。また、さらなるクオリティーの向上のため認定医制度もあります。会員の先生方におかれましては認定医にぜひチャレンジしていただいて、一人でも多くの方がリンガル矯正治療に精通し、リンガル矯正治療の発展に貢献していただけることを期待しています。

リンガル矯正治療においてコデンタルの協力は欠かせません。そのため衛生士向けのコデンタルコースも開催し好評をいただいております。また、リンガル矯正治療においてのセットアップなどの技工操作は非常に重要です。今年から技工士、ドクター向けのセットアップセミナーの開催を行うことになりました。
第36回大会は令和6年11月23日に東京 品川で行うことが決定しております。今回は『治療のクオリティーを高める。~Update of the Lingual Orthodontic Treatment~』をテーマに開催し、会員の皆様に満足いただける内容になりますように努力しておりますのでご期待ください。
今年は毎年好評をいただいている第2回Newベーシックタイポドントコースを福岡で開催する予定です。基本に立ち返って勉強したい先生、一度受講したがもう一度受講したい先生はぜひご参加ください。

日本舌側矯正歯科学会 理事長 吉田 哲也